吸血鬼





そこに着き、美鈴は驚きを隠せない表情をしていた


そこは、かつて人間だったものが集まると有名な場所、


リファースの屋敷


だ、
実際には
リファース、キキィ、アリハ、リュー、イルミの五人が暮らしている


「王!
このような場所では純血の吸血鬼はおりませぬ」


そう声を荒らげたのに対して


「まぁ、そう慌てるな
美鈴が知らぬだけで、ここのものは皆腕が立つ」


そう言い戸を開け入った


奥から声が聞こえた


「どちら様ですか〜」


すると美鈴が


「王様が直々にお話をしたいと申している!
ここの主人は早く出てこい!
王様をお待たせするな!」


そう言った
するとすぐにあの美しさを絶やさないリファースが出てきた


なんだかんだで美しさはこの国でも上級クラスだと思う


って、違くて、


「王様……
なんでしょう?」


少し悲しそうな顔をしてそう尋ねられた
冷静に


「これから人間界に行く、ここのものを一緒に連れていきたいと思い来た

皆はいるか?」


そう聞くと
驚きながらも頷いて奥に駆けていった
しばらくして他の四人が現れた


「人間界のお誘い、大変ありがとうございます
是非ともお供させてもらいます」


そうリファースが言ってそのあとに続き四人が頭を下げた


美鈴に向き直り私は


「じゃあ、人間界に行きましょう」


そう言うと仕方ないと言うように歩き始めた







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