吸血鬼





人間界に着くと久しぶりの人間に酔ってしまいそうだった


「美鈴、どこにいるの?」


そう聞くと頷きながら


「アパートに住んでいるそうです」


そう言い先頭を歩いてくれた


着くとそこはどこにでもありそうなアパートだった


その時ちょうど人が出てきた
男だった


まだ小さな女の子を抱いた男だった………


その瞬間に感じた


あの女の子は………


吸血鬼だ





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