最強女と暴走族〜奇跡の出会い〜
廊下を歩いてると、兄貴が、、
真「俺こっちだから。明日奈、何かあったら電話しろよ?すぐ行くから。後、放課後迎えに行くから教室で待ってろよ?」
過保護な兄貴に呆れながら、返事をする。
明「うん、分かった!」
そう言って笑うと兄貴も笑って、歩いて行った。
涼「過保護な兄だな」
涼ちゃんが歩きながら言った。
明「あぁ、困ったもんだ。でもあれでも私をここまで育ててくれたんだ。感謝してるよ」
涼「大丈夫か?」
涼ちゃんが心配そうに振り返った。
明「私は大丈夫だ」
涼「そうか」
ねぇ、涼ちゃん?今の私ちゃんと笑えてるかな?
明「私なん組?」
涼「ん?あぁ、お前は1ーSだ」
ふーんS、か………ん?
明「ねぇ、涼ちゃんSって…」
涼「成績優秀、スポーツ万能、容姿などなど完璧じゃないと入れないクラスだ」
明「私、可愛くないよ?」
涼(鈍感だな…何言っても無駄だからな、こいつは)
涼「お前は成績で入ってもらった」
明「あぁ、なるほ」
涼「着いたぞ、呼んだら入って来い」
明「はぁい」
軽く返事をして、呼ばれるのを待つ。
中はとんでもなくうるさい。
涼「おいてめーら‼︎黙れ!」
涼ちゃんの一言で静かになった。
涼「今日は転校生がいる。結城!入って来い‼︎」
呼ばれたので指示通り中に入る。
明「結城明日奈です。ヨロシクする気はないんで、以上」
チラッと涼ちゃんの方を見ると、ポカーンとしていた。
涼「あ、もう終わりか?じゃあ、席は窓側の1番後ろな」
明「りょーかい」
ラッキーと思いながら、席に向かう。周りがチラチラ見てきてウザい。中には、かわいーとかチョー美人とか言ってる奴も。眼科へ行け眼科へ(鈍感)
席に座ると、前の男の子が喋りかけてきた。
「僕、清水楓(シミズカエデ)ヨロシクね‼︎」
明(かわいーなこの子、てかさっきの話聞いてた?)
明「あの、さっきの話聞いてましたか?」
楓「聞いてたよー?てか、僕達の事知らないの⁈」
僕、達?気づけば、4人の男の子達がこっちを向いていた。てか、知ってるわけないじゃん。
明「あの、初対面ですよね?」
「面白いな、昼放課屋上に来い」
俺様系の金髪男が喋った。そんなの決まってんじゃん。
明「やだ」
そう言うと、金髪男は目を見開いた。
「なぜだ?」
はぁ?理由なんて、
明「なんとなく、じゃあね」
あるわけねーだろ。そう言い残して、廊下へ出た。
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