高校三年生の莉羅は教師の西崎に想いを寄せていたが、失恋。
物語はこのエピソードを源に流れ出します。
はじめは激しく流されるだけの莉羅の人生でしたが、最後には大海にでて穏やかな愛に包まれる。
この作品には、そんなイメージを抱きました。
沢山の裏切りにあいながらも、親友に支えられながら、前を向き頑張る莉羅。
そんな彼女がとても可哀想で胸が苦しかったのですが、読み進めるうちに、どんな困難にも屈しない強さと、純粋で真っ直ぐな所に惹かれ、いつしか応援したくなっていました。
沙紋さんの作品は、人間関係が複雑に絡み合い最後までハラハラドキドキさせられてしまうのですが、その分読み応えばっちりです!
私の下手なレビューでは伝えきれない魅力を、是非お読みになり実感して頂けたらと思います。