あのラインにもう一度……




私はそれから2回走った。

残念ながら2位だったけど、
それでも、表彰台に立てたのが嬉しかった。


表彰式が終わると、先輩が駆け寄って来てくれた。


「椿っ。すごいな、お前。」


「ありがとうございます。」


「梨桜、足は大丈夫か?」


……足…?
そういえば、すごく痛い。

そう思ったとたん、グラッと視界が揺れた。



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