あのラインにもう一度……




放課後になると、
私は顧問の先生のところに、退部届を出しにいった。
梦もついてきてくれた。


先生はすごく驚いて、
やめるなって言ってくれたけど、
事情を言うと、残念な様子で頷いた。


私はずっと涙を我慢していた。

帰り道、


「梨桜。」


「……何…?」


「いいよ、泣いて。我慢しないで。
泣きたいときは泣きなよ。」


梦はそういってくれた。
私は涙が溢れだし、長い時間泣いていた。



< 14 / 178 >

この作品をシェア

pagetop