あのラインにもう一度……
放課後になると、
私は顧問の先生のところに、退部届を出しにいった。
梦もついてきてくれた。
先生はすごく驚いて、
やめるなって言ってくれたけど、
事情を言うと、残念な様子で頷いた。
私はずっと涙を我慢していた。
帰り道、
「梨桜。」
「……何…?」
「いいよ、泣いて。我慢しないで。
泣きたいときは泣きなよ。」
梦はそういってくれた。
私は涙が溢れだし、長い時間泣いていた。