あのラインにもう一度……




しばらくその音を聞いていた。

時刻は1時23分。
音がやんだ。


「はぁ~、疲れたー。」


「40戦、28勝、12敗。
俺の勝ち。」


「また負けた。
綾佐、やっぱりすごいよ、お前。」


「そりゃ、どーも。」


すごいな、綾くん。
私は、気になっていたことを口にした。


「綾くんの将来の夢って、何?」



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