あのラインにもう一度……




「特に続けたいものはねぇよ。

あ、昌也はなんかあんの?」


「なんで俺なんだよ。」


「え、たまたま、そこにいるから。」


「あっそ。

まぁ、俺はとりあえず、剣道一筋で。」


「へぇ。そうなんだな。
だったら、俺に勝たねぇとな。」


「見とけよ。
そのうちお前をぬかしてやっから。」


「楽しみにしておく。」


そういって笑った綾くんは、
ほんとに楽しそうで、嬉しそうだった。



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