あのラインにもう一度……




「……っ。
それは………。」


私がうつむいたのをみて、
藤崎先輩は私の頭をポンポンとして、


「こいつにはいろいろ事情があんだよ。
何も聞くなよ。」


みんなに、そういってくれた。
みんな、何か察したように頷いた。


よかった。

足が悪いなんて、恥ずかしくて言えない。


「さあ、練習始めんぞ。」


藤崎先輩が一言そういった。
みんな、散らばっていき、私と先輩は2人になった。



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