あのラインにもう一度……




“走ることはできない”


医者にそういわれたとき、信じなかった。

別に普通に走れたから。
ただ、足に痛みがあるだけ…。

でも、その痛みがだんだんとひどくなっていく。

そのとき思ったんだよね。

“ほんとに走れなくなってるんだ”

って。


でも、まだ諦めたくなかった。

私は死ぬまで走り続けたかったから…。

それも私の夢だったから…。



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