あのラインにもう一度……




「そういうこといってんじゃねぇんだよ!!」


綾くんが、珍しく声を荒げたから、ビクッとした。


「綾くん……?」


「俺は、お前が心配なんだよ。
俺の大切な家族なんだよ…。」


「それくらいわかってる。

でも、陸上だって、私にとって大切なものなの。」


「……じゃあ、1か月な。
足が悪くなったら、すぐやめろよ。」


「わかった。ありがとう!」


「…んじゃ、帰るぞ。」


「うん。」



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