あのラインにもう一度……




「ただいまー。」


「おかえり。
どうした?なんかいいことあったのか?」


「うんっ!」


綾くんには、言っておいた方がいいよね。


「教えろよ。
その笑顔の理由。」


「実は…、
地区大会出してもらえることになった。」


「地区大会…?
もしかして、陸上か?」


「うん。」


私がそういったとたんに、綾くんが、険しい顔になる。



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