あのラインにもう一度……




「…ああ。
またな、椿。」


先輩はそういって去っていった。


「帰るぞ、梨桜。」


「うん。」


綾くんは、夜道を私をおんぶしながら、ゆっくりと歩く。

久しぶりだな。
綾くんにおんぶしてもらったの。


私は、まだ少し震えてる綾くんの首に腕をまわした。



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