あのラインにもう一度……




「次、トリートメント。」


「はいはい。」


綾くんは丁寧に、髪にトリートメントを馴染ませる。


「こういうの綾くんらしいね。」


「ん?」


「こうやって、丁寧にちゃんとしてくれるとこ。」


「まあな。

さっ、もっかいシャワーかけるぞ。」


「うん。」


私は目を瞑った。


「いいぞ。」


そういわれ、目を開ける。



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