届くはずのない想い【改訂版完結】
すると、千紗はわたしの腕をぎゅっと掴む。



「次の授業始まっちゃうよ」



「あと、3分あるもん」



わたしが腕を放そうとしても、離れない。


痛いくらいに千紗が、掴んでいるから。


今は、本当に話していたくないんだよ。
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