届くはずのない想い【改訂版完結】
さっきのは誤解だよ、と笑顔で颯汰に言おう。


そう決めて、わたしは颯汰の元へ向かう。


手の震えはいっそう激しくなった。


それを隠しながら、口を開こうとした時。


颯汰は目も合わせず、何かを言って通りすぎてしまった。



「……ありえねぇ」
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