星降る夜に。





「私は参加するからね。莉子の晴れ舞台はちゃんと見届けないと」


「そんな大袈裟なことじゃないんだけど」


「何言ってんの。結婚式ってそういうモンじゃないの?」



週明け、久しぶりにみのりに会った。

お盆は彼氏と沖縄旅行に行っていたそうで、みのりが作ったというシーサーの置物をもらった。魔除けになるから新居に飾れという。


みのりに結婚式の招待状を手渡しするとその場で早速、出席に○をつけていた。




「吉岡さんのことはどうするの?まぁ…どうするって言っても続けられるもんじゃないし、どうしようもないんだろうけど」



「大輔さんには、もう会わないって昼間にメールしたの。連絡はまだ来てないけど…。結婚の準備も色々あるし、忙しくなるし、それにね…」



私はみのりにあの日のことを話した。


寝込んでいる大輔さんの様子を見に行ったこと、指輪をもらったこと、そして大輔さんのマンションから私が出てくるところを誠さんが見かけていたこと。




「ちょっと待ってよ。それ、おかしくない?見かけたなら何でその場で声をかけないわけ?それって本当に偶然?そもそも住宅街でしょ。
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