星降る夜に。
大輔さんはハーフパンツのポケットに手を入れると、ゴソゴソと探ってから私の左手を取った。
そして薬指に指輪をはめてくれる。
大輔さんの家に置いてきた、あの指輪だった。
「どうしてこれを…?」
「横村が勝手に俺の家に入って、これを探し出して持ってきたんだと。さっき渡された」
もう二度と見られないと思ってたのに…。
輝きを失っていない指輪に見とれてしまう。
「次に莉子に会うことがあったら、絶対言おうと思ってた。結婚しよう。どんなときも俺の隣にいてほしい」
大輔さんは私のことを好きでいてくれたんだ…。私がこの人を好きだったように。
涙がこぼれそうになるのをぐっとこらえて、彼をしっかりと見つめる。
「…はい」
私が抱きつくより先に、強く抱きしめられた。どれほど焦がれたか分からない人の腕の中に今、私はいる。
「莉子、今もし流れ星が見えたら何を願う?」
大輔さんは体を離すと、穏やかな表情で私に聞いてきた。
今度こそ私は自分のことを願ってもいいのかな?
「大輔さんとずっと一緒にいられるように願うよ」
星降る夜に、
私たちはこれからの未来を誓う。
End
そして薬指に指輪をはめてくれる。
大輔さんの家に置いてきた、あの指輪だった。
「どうしてこれを…?」
「横村が勝手に俺の家に入って、これを探し出して持ってきたんだと。さっき渡された」
もう二度と見られないと思ってたのに…。
輝きを失っていない指輪に見とれてしまう。
「次に莉子に会うことがあったら、絶対言おうと思ってた。結婚しよう。どんなときも俺の隣にいてほしい」
大輔さんは私のことを好きでいてくれたんだ…。私がこの人を好きだったように。
涙がこぼれそうになるのをぐっとこらえて、彼をしっかりと見つめる。
「…はい」
私が抱きつくより先に、強く抱きしめられた。どれほど焦がれたか分からない人の腕の中に今、私はいる。
「莉子、今もし流れ星が見えたら何を願う?」
大輔さんは体を離すと、穏やかな表情で私に聞いてきた。
今度こそ私は自分のことを願ってもいいのかな?
「大輔さんとずっと一緒にいられるように願うよ」
星降る夜に、
私たちはこれからの未来を誓う。
End