星降る夜に。
ベッドルームは全室どの部屋からでも海が一望出来る。
月明かりが窓から入っていた。
空が澄んでいるせいか、東京の月明かりより持ってずっと明るく感じる。
ベッドはリゾートそのもので、天蓋がついている。
シーツは白とブルーのマリンカラー。
大輔さんも私の髪をほどいてくれた。まとめていたから癖がついてうねっている。
ワンピースのファスナーを下ろされると、胸がドキドキしてきた。
「莉子、脱がせてくれない?」
脱がすのがもったいないほど、スーツ姿も素敵なんだけどな。
ベストのボタンを外したあと、ワイシャツのボタンに手をかける。
私はすっかりワンピースを脱がされて、緊張して上手く動かない指で何とかワイシャツのボタンを外すと、ベッドにそっと押し倒された。
大輔さんの唇は私の首筋から鎖骨、胸へと滑り落ちていく。
お腹にキスをされると、くすぐったくて笑ってしまった。
彼の片手が背中に回ってきて、少し浮かせるとホックを外された。