裏の世界の地味子



どれくらい走ったのだろう。


随分息が切れている。


それより、




「ハァ、あん……た、ハァハァ……誰」


息が切れて自分でも何を喋っているのかよくわからない。


「俺?紫月奏。お前は?」

「ハァ……野乃……朱…ぃ」バタン




私はそのまま倒れた。


いきなりのことが多すぎて、パニクったんだろう。


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