裏の世界の地味子
なんかおかしいよね。
人気なふたりが私と仲いいなんて。
みんなおかしなものを見ている様な目でいつも見てくる。
でも私は蘭も小太郎も好き。親友だもん。
「あ、ねね!ののさ、英語の宿題やった?」
「もちろん。どうせやってないんでしょ?」
「あ、バレたー?へへっ。私今日当たりそうじゃん?番号的に。ね?見せて~?」
「のの、コイツになんて見せなくていいから俺に見せろ~」
背後から私のノートを奪う小太郎。
「あっ!この~っ小太郎!!私のノート返せ~!」
いやっ、ノートは蘭のじゃなくて私のね。
「うるせ~!やってこないお前が悪いんだろ~!」
「やってきてないのはあんたも同じでしょーが!」