Revive
「ようやく・・・身の危険を感じたか?」
夢野は僕の様子を見て言った。
夢野の目には今の僕がどう映っているのだろう。
本当にこのままで良いのか?
夢野もそれを望んでいるなら。
でもどうしても、このままではいけないような気がする。
「し・新一さんは!?さっきの新一さんは夢野とここで一緒に暮らしてるんだろ!?」
僕は立ち上がって言った。
「ああ。だけど、俺の右目を見たことはない」
それだけ言うと夢野はソファーに横になった。
「眼帯はもう、本当に俺1人の時にしか外せない。」
夢野は目を閉じた。
僕はしばらく夢野を見ていた。
時計を見るともう3時を過ぎている。
「夢野・・・?」
夢野は動かない。
「寝たのか?」
僕はゆっくりと夢野に近付いてある事を考えた。
(今ならこの眼帯を外せる)
僕が今ここで夢野の眼帯を外したらどうなる?
外したあと夢野が起きてしまったら、
僕は右目を見ることになるだろう。
そしたら僕は死ぬことになるのか?
僕はゆっくりと眼帯へ手を伸ばす。
しかし、手が止まった。
僕が夢野の右目を見るのは今じゃない。
考えよう。
僕はいつか必ず、夢野の右目を見ることになる!