Revive



「なぁ、夢野・・・。」


僕は夢野の眼帯を見る。


「その眼帯を、外してくれないかな」

僕のその言葉に夢野は表情を変える。


「・・・俺の話、ちゃんと聞いてたよな?」

夢野は眼帯を手で押さえつけた。


「眼帯をしていれば、何の問題もないんだ。
何度も言ってるだろ!!」


夢野の様子が変わったのを見て僕はハッとした。


「ご・ごめんっ!!なんでもない!」


何を言ってるんだ。僕は。
そんなことを言っても夢野が眼帯を外すわけがないのに。

でも僕はこのままではいけないような気がしてならない。
僕は一体何を恐れているのだろう。

その時、夢野の母親の兄である新一さんのことを思い出した。




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