Revive




それから僕と新一さんは店から出ると車に乗り込んだ。
新一さんは僕の家まで送ってくれた。

「空野君と話せて良かったよ。
君は類の、初めての友達だからね」

新一さんは最後にそう言った。

初めての友達・・・その言葉が胸に響く。

「新一さん、あなたは・・・
夢野にとって、本当の兄なんだ・・・」

僕は新一さんの車が夜の闇に消えていくのを見ながらそう呟いた。
< 45 / 82 >

この作品をシェア

pagetop