Revive
「僕も今度・・・直弥君に、会いに行っても良いですか?」
僕は青木の母にそう言った。
それから僕達は、少し話をしたあと別れた。
別れる前、青木の母が僕に
「あなたはとても優しい目をしてる。
あなたと出逢っていれば直弥は変わっていたかもしれない」
と小さな声で囁いた。
青木直弥が自殺した理由・・・。
僕は夢野のことを考えた。
学校が終わったあと夢野は青木直弥に会いに行っている。
きっと間違いない。
今日はどこに行ったのだろう。
僕と別れる前、誰かと約束をしていると言っていた気がする。
その時、突然携帯が鳴り出し僕は驚いた。
新一さんからだった。
電話に出ると新一さんの明るい声が聞こえた。
「空野君、今日暇?
ちょっとお願いがあるんだけど」
新一さんはいつもより更にテンションが高かった。
「実はね、サプライズとして空野君に来てほしいんだよ」
サプライズと聞いて僕は首をかしげた。
「どういうことですか?」
僕がそう言うと、新一さんはフフフッと笑う。
「実は今日、類の誕生日なんだ」