Revive
扉は開かれた。
そこには新一さんと夢野、そして10人ほどの大人達が長いテーブルを囲んで座っていた。
テーブルの上にはご馳走が並び、大きなケーキも置かれていた。
「うわっ!!」
僕の方が驚いて声を出した。そして夢野と目が合った。
夢野は驚いて僕を見ている。
「空野翼君でーす!!」
新一さんが僕に向かって拍手をした。
「新一兄さん、あいつの連絡先知ってたの?」
夢野は新一さんにそう言うと、ため息をついた。
僕はとりあえず夢野の隣に座った。すると夢野はすぐに僕に耳打ちをした。
「お前が来てくれて良かった。
ここから抜け出すぞ」
僕はその言葉に驚いた。
「空野君!来てくれてありがとう。
類の機嫌が悪くてさ、
誕生日はいつも機嫌が悪いんだよ。こいつ。」
新一さんの言葉に夢野は舌打ちした。
「誕生日パーティーなんかしなくて良いってずっと言ってるだろ?」
夢野はそう言うと僕の腕を掴んだ。
「空野、行くぞ!」
夢野の言葉に新一さんは驚く。
「おい!どこに行くんだよ!」
新一さんは立ち上がる。
「大人だけで楽しんでてくれよ!
俺は空野と2人で話したいことあるから外にでる。
それに、さっきから酒が飲みたくて仕方ないんだろ?」
夢野は笑顔でそう言うと部屋から出ていった。
僕は夢野を追いかけた。