Revive
呪われた右目
このまま何も起こらなければ、たしかに良かったのかもしれない。
夢野の僕に対する態度は、最初とは違っていたし、
一緒にいることでお互いのことも随分と分かってきた。
僕は夢野ために何ができるのか考えている。
本当の友情とは、こういうものなのだろうか。
時間をかけお互いをよく知ることで絆は深まる。
たとえ時間がかかっても、
みんなが夢野の気持ちを理解できる日はくるだろうか。
しかし、新たな問題は夢野の誕生日の次の日に起きてしまう。
放課後、僕達の教室に2人組の男子がやってきて
夢野を呼び出したのだ。その2人組は3年生だった。
夢野は教室から出ていき、その2人組とどこかに行ってしまった。
すぐに嫌な予感がした。
僕も急いで教室から出ると、知らない男子が僕の腕を掴んだ。
よく見るとその人も3年生だった。
「やぁ。はじめまして。これから俺達と遊ばない?
俺の名前は、斎藤健。」
斎藤という男子は笑みを浮かべる。
「すいません、これからちょっと用事があって」
そう言うと斎藤は僕に近付くと周りに気付かれないように
ナイフを向けてきた。
「従わないと、どうなるか分かるな?」
斎藤は低い声で言った。
一体何を考えているのだろうか。
斎藤は僕を掴んだまま離そうとしない。
「わ・わかりました」
僕は仕方なく今は従うことにした。