Revive
僕が転校生だから、仲良くなりたいということなのか。
転校生じゃなかったら・・・。
僕はそんなことを考えた。
しかし、秋山は僕と仲良くなりたいと言った。
それは僕も同じだ。
「僕も仲良くなりたいって思ってたよ。
秋山が隣の席で良かったと思ってる」
僕は秋山にそう言うと、秋山は少し顔を赤くした。
僕達はそれから少し話をしながら歩き、
秋山と別れると、僕はそのまま自分の家へと向かった。
今日だけで一気に秋山との距離が縮まった気がした。
秋山と2人きりで話をしたことなどなかったし、
話をしたとしても、すぐに終わってしまう会話だけだった。
秋山は今までずっと僕と話をしたかったのか。
そういえば、秋山が他の男子と話をしている姿を見たことがない。
いつも見るのは女友達といる秋山だ。
僕は秋山のことで頭がいっぱいになる。