わたしは生きる~きみがいるから~
「なっ…」
そして女は、狂ったようにいった。
「わたしは死にたかったの!
助けてなんてたのんでない!
はやく…はやく逝きたかったのに…」
女は泣き崩れた。
初対面の俺には、こいつが何を抱えてるのか、何を悩んでるのかすら…わからなかった。
俺が、こいつにやってやれることはこれしかない―――――――――――――――
わたしは抱き締められた。
酷いことをいったわたしを彼は優しく抱き締めてくれた――――――――――――