わたしは生きる~きみがいるから~


ここは屋上。

わたしはひとり、なみだを静かに流していた。

「今日が最後になるんだ…」

覚悟を決めたようにそういうと

わたしは、屋上にあるフェンスをまたいだ。



「高いなー…」

フェンスをまたいだとたん、足が震えだしたのが自分でもわかった。

情けないなっ、わたし!もう逝くんだから…

死ぬことへの恐怖で涙を流している自分に腹が立つ。




< 2 / 74 >

この作品をシェア

pagetop