わたしは生きる~きみがいるから~
「は、隼人!」
隼人はわたしが呼んだのをスルーし、続けた。
「おい、てめーら
こいつ俺の彼女だから
つまり、いいたいことわかるよね?」
“俺の彼女、いじめんなよ”
隼人の視線がそういっている。
「わ、わかった」
いじめていた子が素直にきいた。
でも隼人は
「わかった?
俺はそんなんがききてぇんじゃねえ
お前のせいでどんだけ桜が苦しんだか
お前もおんなじ目にあわせてやろーか」
冷たくそういう隼人の目は、わたしといるときの隼人ではなかった。