わたしは生きる~きみがいるから~
なんか、声が聞こえる…
誰だろう…
少し意識を取り戻したわたしをだれかが起こそうとしている。
少しずつ、声がはっきり聞こえてきた。
「――――――――ろ…きろ…おきろっ!!!」
「ひっ…」
声に驚き、少し体が跳ねてしまった。
目の前には心配そうにわたしを見ている男子がいる…
「っ!?」
わたしは目を見開いてその男子と手首を交互に見た。
「わたし、死ねてない…?」
指を動かしながら独り言を呟いた。
「死ねてないってどうゆうことだよ」
男子のことを忘れていたわたしは慌てて口を塞ぐ。
「あ、いや、なにも…」
なにもないといおうとしたとき
「なにもない、なんていわせねーぞ?」
男子はわたしを睨みながらそういった。
「死のうと、してたのか…?」