【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―

お父さんが帰ってきてからバッタを外に逃がしてやり
夕飯を食べて風呂に入って、髪を乾かしながらだらだらテレビを見る。


明日文化祭で何もすることないと何のやる気もなくなる。


夜10時までお母さんとお父さんとテレビを見ながら談笑したあと部屋に戻った。

部屋に入ると大輝ちゃんがベッドで寝ていた。


そっと撫でると目を開けて鳴く。

大輝ちゃんを抱っこしてベッドに座る。


うーん、今さら勉強なんか面倒。


今日はさぼっちゃおうかとそのあとまたゴロゴロ大輝ちゃんと遊ぶ。



「はあー、よかったねー元気になって」


ツンツンとつつくと、きょとんと私を見つめる。

こいつはあざとい。

自分のかわいさを知ってるな。


そうこうしてる間にだんだん眠くなってくる。


あ、そういえばキノ練習上手くやったのかな。

キノなら大丈夫でしょ。


だってキノだし。


ああ眠…


だんだん思考が回らなくなってきた。


私はそのまま目を閉じて意識を飛ばした。


< 155 / 415 >

この作品をシェア

pagetop