【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―
大輝ちゃんがキノの腕からするりと離れると少し開いたドアから出ていった。
「あーあ嫌われた」
「大輝は気も使えるネコなんだな。さすがだ、うん」
「気を使える?」
キノは立ち上がると私のとなりにストンと腰をおろした。
「2人きり」
いじわるっぽく笑って私の手に手を重ねる。
「お母さん下に居るし」
「ここにはいない」
「変なこと考えないでよ」
「無理言うなよ。彼女の部屋に上がらされたのに」
「変態」
そう言いながら手のひらを裏返して重ねられていたキノの手を握った。
あったかいキノの手
こうしていると
安心する。
「キノが好きだよ」
よし言えた
よしよし。
心のなかでガッツポーズしながらキノをのぞきこむ。
ほら
キノだって不意打ちは弱い。
「急には反則」
「照れた?」
「照れた、てか、今のはタカが悪い」
バタン
と、背中と床がぶつかるとキノの前髪がこちらに垂れる。
キノの腕は私を囲うように床に肘をついていた。
顔、近、
「ちょっと」
「発情した」
「ネコじゃないんだから」
近づく顔を両手で阻止
キノが苦しそうにうーうー言ってる。
「付き合って一年経ったしそろそろよくない」
「けど、」
「けど?」
「ほら、だって、…痛いって言うし」
「ああ、タカは注射とか嫌いだもんね」
「子供みたいに言うな」
「まあまあ」
なだめながら足を撫でられるので足をバタバタ
キノはわざとらしくうわーやめろーとか言いながら抱きついてくる。
きっと
こんな風にされるのが嫌じゃないって伝わってるんだろう。
「大丈夫だよ、俺がちゃんとタカが気持ちいいようにするから」
「言い方が生々しい、」
「ねえ、いいでしょ?それほど嫌じゃないんでしょ?」
「だーから、お母さん下に居るから!」
「静かにしてればいいんだよ」
「そういう問題じゃねーってば」
わからないやつだ。
「あーあ嫌われた」
「大輝は気も使えるネコなんだな。さすがだ、うん」
「気を使える?」
キノは立ち上がると私のとなりにストンと腰をおろした。
「2人きり」
いじわるっぽく笑って私の手に手を重ねる。
「お母さん下に居るし」
「ここにはいない」
「変なこと考えないでよ」
「無理言うなよ。彼女の部屋に上がらされたのに」
「変態」
そう言いながら手のひらを裏返して重ねられていたキノの手を握った。
あったかいキノの手
こうしていると
安心する。
「キノが好きだよ」
よし言えた
よしよし。
心のなかでガッツポーズしながらキノをのぞきこむ。
ほら
キノだって不意打ちは弱い。
「急には反則」
「照れた?」
「照れた、てか、今のはタカが悪い」
バタン
と、背中と床がぶつかるとキノの前髪がこちらに垂れる。
キノの腕は私を囲うように床に肘をついていた。
顔、近、
「ちょっと」
「発情した」
「ネコじゃないんだから」
近づく顔を両手で阻止
キノが苦しそうにうーうー言ってる。
「付き合って一年経ったしそろそろよくない」
「けど、」
「けど?」
「ほら、だって、…痛いって言うし」
「ああ、タカは注射とか嫌いだもんね」
「子供みたいに言うな」
「まあまあ」
なだめながら足を撫でられるので足をバタバタ
キノはわざとらしくうわーやめろーとか言いながら抱きついてくる。
きっと
こんな風にされるのが嫌じゃないって伝わってるんだろう。
「大丈夫だよ、俺がちゃんとタカが気持ちいいようにするから」
「言い方が生々しい、」
「ねえ、いいでしょ?それほど嫌じゃないんでしょ?」
「だーから、お母さん下に居るから!」
「静かにしてればいいんだよ」
「そういう問題じゃねーってば」
わからないやつだ。