【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―
第三章+愛しかった時間+
『ごめんね、俺ずっと、タカを騙してた
全部、嘘なんだ』
聞きたくない
嘘だとばらさなくていい
ずっと私に嘘をつき続けて
嘘でいい
代わりでもよかったの。
キノが側に居てくれるなら
私は一生悲劇のヒロインで良かったのに。
『俺が、好きなのは』
それは
終わりが近づく音。
全てを
壊してしまう、音。