【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―
「お、怒んなよ〜
タカの演技俺は可愛くて良かったと思うしさー」
そこじゃねえっつの!
「…………キノ、なんか上手かったね」
「そうかな」
「腹立つんだけど」
「まじかっ、皆誉めてくれたのに!」
「嬉しかったの?」
「別にー?いきなり知らない人に誉められても嬉しくもなんとも
俺、タカに誉めてもらいたくて恥ずかしいの我慢して頑張ったのに」
キノは私の涙を人差し指で救いながら
私の顔を覗きこんだ。
顔が一気に近づいて鼓動が跳ね上がる。
「誉めてくれないの?」
「……下手くそな私に誉められても、嬉しくないでしょ」
「嬉しいに決まってんじゃん
好きな人に誉められたら」
なんだってそんな恥ずかしいことさらっと言ってのけるんだろ。
顔を近づけないで
目が合わせられない。
「あら?固まっちゃった?」
「は、離れて」
「タカったら照れ屋さんなんだから」
余裕なこいつ
…むかつく!
タカの演技俺は可愛くて良かったと思うしさー」
そこじゃねえっつの!
「…………キノ、なんか上手かったね」
「そうかな」
「腹立つんだけど」
「まじかっ、皆誉めてくれたのに!」
「嬉しかったの?」
「別にー?いきなり知らない人に誉められても嬉しくもなんとも
俺、タカに誉めてもらいたくて恥ずかしいの我慢して頑張ったのに」
キノは私の涙を人差し指で救いながら
私の顔を覗きこんだ。
顔が一気に近づいて鼓動が跳ね上がる。
「誉めてくれないの?」
「……下手くそな私に誉められても、嬉しくないでしょ」
「嬉しいに決まってんじゃん
好きな人に誉められたら」
なんだってそんな恥ずかしいことさらっと言ってのけるんだろ。
顔を近づけないで
目が合わせられない。
「あら?固まっちゃった?」
「は、離れて」
「タカったら照れ屋さんなんだから」
余裕なこいつ
…むかつく!