【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―


キノへ


お前いつか殺す…
って言いたいとこだけど、

俺、お前の過去とか色々知らないで無神経なこととかいっぱいしたし、いっぱい言ったよな。

ごめん。

お前が転校してきてから何かと関わるようになって、同情でもなんでもなく、俺は楽しかったよ。

うざいが半分以上だけど、

楽しいときは本当に楽しかった。

お前が高橋さんのこと好きになって、付き合うようになってから、自分も高橋さんのことを好きだって気づいて、
色々思うことはあったけど、

もし、お前が高橋さんを傷つけるようなことがあれば、遠慮せず奪おうって決めた。

まあその結果、お前に怪我させたし、
結局高橋さんも一途にお前一筋だから入るすきも無かったんだけど。


いつ高橋さんが心変わりするかわかんねーよってことは肝に命じとけ。

今、お前よりも高橋さんの近くにいるのは俺なんだからな。


あと、随分長い間、会話もなかったけど、
まあ、落ち着いたら、また買い食いでも何でも付き合うから、

お前が、あの頃みたいに戻れるんなら、俺も変わらずお前のことけなしながら、一緒にいてやるから、


そのときは、声かけて。

じゃ。






マヒロ
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