【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―
だいたい、こんな遅くに帰っといて何もないわけないでしょ。
ヒロちゃんの前にカレーを差し出すとき、
ちらっと見えてしまった。
首もとの
キスマーク
ほーお
なぁるほどねえ
マジでにゃんにゃんしてたわけか。
私はヒロちゃんのこと考えて
すごくすごく心配したっていうのに
ヒロちゃんは
あの高校生のお姉さんと
お姉さんのおうちで
エッチしてきたんだ。
どおりでさっきから言動がぎこちないわけだ。
まあ、そうか
そうか
「ねえ、ヒロちゃん、彼女いないの」
カレーを一口口に入れてヒロちゃんが吹き出した。
辛さで吹き出したのか
私の言葉に吹き出したのか
「からっ、まず…か、か、彼女っ、
………い、ない」
ここまできて隠しとおすつもり?
ほんと
むかつくなぁ
「じゃあさ」
私は机に身を乗り出してヒロちゃんの目をじっと見つめた。
このときの私は
いったい何を考えていたんだろう
私の口は
意思に反して動いた
「私と付き合ったら」
「………え?」
「彼女いないんでしょ?
私、可愛いよ?ヒロちゃんのこと一番知ってるし
別に、いいでしょ?」
なに言ってるんだ私は
なんで困らせること言ったんだ
ヒロちゃんは至って冷静で
スプーンを皿に置くと、私をしっかりと見つめ返した。
そして
ゆっくりと口を開いた。
ヒロちゃんの前にカレーを差し出すとき、
ちらっと見えてしまった。
首もとの
キスマーク
ほーお
なぁるほどねえ
マジでにゃんにゃんしてたわけか。
私はヒロちゃんのこと考えて
すごくすごく心配したっていうのに
ヒロちゃんは
あの高校生のお姉さんと
お姉さんのおうちで
エッチしてきたんだ。
どおりでさっきから言動がぎこちないわけだ。
まあ、そうか
そうか
「ねえ、ヒロちゃん、彼女いないの」
カレーを一口口に入れてヒロちゃんが吹き出した。
辛さで吹き出したのか
私の言葉に吹き出したのか
「からっ、まず…か、か、彼女っ、
………い、ない」
ここまできて隠しとおすつもり?
ほんと
むかつくなぁ
「じゃあさ」
私は机に身を乗り出してヒロちゃんの目をじっと見つめた。
このときの私は
いったい何を考えていたんだろう
私の口は
意思に反して動いた
「私と付き合ったら」
「………え?」
「彼女いないんでしょ?
私、可愛いよ?ヒロちゃんのこと一番知ってるし
別に、いいでしょ?」
なに言ってるんだ私は
なんで困らせること言ったんだ
ヒロちゃんは至って冷静で
スプーンを皿に置くと、私をしっかりと見つめ返した。
そして
ゆっくりと口を開いた。