【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―


「なっ、いたひっ」


「マヒロと2人で話すのはダメ」


「はぁ?」


「ダメだから」



そんなこと言われましても

キノが急にどっか消えたりばったりマヒロくんにあったとき普通に二人きりで会話してるけど


…言わないでおこ



「キノも居ればいいよ、それならいい?」


正直、キノは口が固い訳じゃないから
マヒロくん相手にすぐボロ出しそうで怖いんだけど


なんとか私が見張ってれば大丈夫だよね。


「うん、いい」


何度も頷くキノが可愛かったのでとりあえず撫でてやる。



「七瀬さんには後日報告するから待っててね」


「うん、」


「キノ、絶対に七瀬さんとマヒロくんの過去の話題だしちゃダメだよ?


それとなーく、そうね、"七瀬さん可愛いけど彼氏いるのかな"くらいの話題で…」


「それはどうだろう」


七瀬さんがえぇっと声を出しながら驚く。

けど実際キノ、前に七瀬さんのこと可愛いって言ってたし。



「わかった、」


「じゃあ明日、マヒロくんが部活終わるのを待ち伏せするからね」



その日はそういう話におちて終了した。

明日、

私とキノで
マヒロくんに探りを入れる。


ちょっと不安はあるけど


二人がまた幼なじみに戻れるように


がんばらないと
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