『死』と言う名の何か【短篇集】
同棲を始めて二年目。

不況の波が押し寄せてきた。

小さな彼の職場はその波でもろくも倒壊。

倒産し職を失ってしまった彼。

次の仕事が見つかるまで必死で支えようと私はがむしゃらに働いた。

彼も職安に足繁く通ったけど、不況の波は収まらずなかなか見つからない仕事。

夜、居酒屋でアルバイトをしながら彼はなんとかならないかともがいた。

でも、仕事はなかなか決まらなかった。

次第に彼はイライラするようになって来た。
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