華恋
第一章

出会い

桜舞う春。

今日から、いよいよ高校生。





高校では、絶対彼氏つくるんだっ!

妙に気合を入れて、家をあとにした。




長谷田華歩。

中学生のときは、まぁそれという彼氏もいたし、モテていたし、

順調な青春を送っていたけど、どれも本気にはなれなくて、

結構遊びで付き合ってくる相手も多かった。

それに、テニス部副キャプテンで、バリバリの

スポーツウーマンだったから、恋なんてする余裕は全くなかった。





だから、高校では、可愛くなって、絶対に本気になれる恋をするんだと誓った。






華歩の通う学校は、家からも近いし、なにしろ制服がかわいい。

それに真新しい校舎で、校風が良い。

結構ハードルが高かったが、見事合格して見せた。






校門をくぐると、新入生や保護者で埋もれていて、親と別れて

新入生控え室まで行くのに大変だった。


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