華恋


「「じゃあ今日はここで解散!」」


先生が大きな声で言うと、教室は一気にうるさくなった。



今日から高校生…か。


実感わかないけど、精一杯青春しよう!






「かわいい髪形してるね~!!」



帰る準備をしていると隣から声をかけられた。

華歩は、入学式の前日、ストレートの黒髪を茶髪にし、

巻いてもらったのを可愛いと思ってくれたらしい。




「ありがとう♪あたし、カホ!よろしくね♪」

「あッ、あたしはハルカ!メアド交換しよぉ♪」





ハルカは、栗色のストレートの髪で、面倒見がよくアネゴ肌の

頼れるおねえちゃんっぽい子だ。

一人っ子のカホには、こんな友達が出来たことは

すごく嬉しいことに思えた。


< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop