茂みの中の君
悲しい気持ちで…
今日は、仕事がない。

それで、今日は紅葉と出掛ける約束をした。

紅葉は、何処かに寄るらしく早々家を出た…

僕は、片付けなどしてから向かうか。
 
約束の時間は、午後から。

「はぁ〜…まだまだ、時間あるなぁ。」

少し考え事をしていた。

気付くと約束の時間15分前!

「や、やばい!!遅れる!!!」

僕は、全力で待ち合わせ場所まで走った。

なんとか、10分で着いた。

息切れが凄い……

紅葉は、まだ来てない。

メールして見たら、待ち合わせ場所周辺に

ある小さい店に居るらしい。

その店へ向かった。

紅葉は、いつもと違う姿をしてた、、、

眼鏡を掛けて何かしていた

なんって、可愛いんだ。

僕に気付いた紅葉は、微笑んだ。

「ごめんね。待たしてるよね…もう少し待って」

「別に平気だよ。そっか、わかった」









黙々と紅葉は、何かをしている。

なんか、段々イライラしてきた。

紅葉がちっと僕の方を見向きもしない、、、

「あのさ、何してるか知んないけど…なんも

しないなら帰るね。」

「え?蒼都!ちょっ、ちょっと待ってよー」

なんでだろ?無性にイライラする。

紅葉の声聞くのもダメだ。

「ちょっ、蒼都!」

「なんだよっ。」

「っ……」

「ついてくんなっ!もう、帰れよっ。」

紅葉は…何も言わず立ち去っていった…

古宮さんの処に僕は向かった。

事情を全て話した……

そしたら、なんだかスッキリした。

紅葉にあたった事が情けない、、、

僕は、紅葉に合わせる顔など無くて……

古宮さんにお願いして泊めて貰った。

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