君色に染まったままで

「うちのでええん?」

「あたし、日向さんのこともっと知りたいなって思って!!」

「えぇと、名前聞いてええかな?」

うちは目をキラキラさしてる子の名前を聞く

「久方 天音(ひさかた あまね)です」

「天音ちゃんか、おっけ」

うちはスマホを取り出してLINEのアカウントを教えた
天音ちゃんは嬉しそうに「ありがとう!」って何回も言っとった

「俺にも教えてよ」

「え、なんで」

隣から話を聞いてたらしい蒼が話しかけてくる

「いーじゃん、仲良くしてくれるんでしょ?」

「、、、はいはい」

うちは蒼にもアカウントを教えた
この2人に助けられることを
この頃のうちはまだ知らん
チャイムが鳴ってみんな席に着く

「はーぃ、では教科書ひらいてー」

うちはなんだか眠くなってきて、
肘をついて寝る体制をとった
ラッキーなことにうちの席はいっちゃん後ろやった
だんだん、夢の中に引きずり込まれる
この感覚、他の夢を見る時と違う感覚
大切なことを思い出す時の感覚、、、


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