恋人は高校生組長
愛斗が率いる朱雀組も、理解してくれた。


ううん、愛斗が説得してくれた。



「血を見なくてすむ町にしたい」って熱くなってる愛斗は、少しかっこよかった。



「俺の好きな女のためにも」なんてしれっと冗談言ってて、おかしかったけど。






私の理想。
私の思い。

それは、少しずつ広がり始めている。




もう誰も血なんか見たくないのだと思う。



最後の抗争だって……その悲願から生まれたんだから。
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