恋人は高校生組長
『えー……いいのかなぁ…………』
組長と呼ばれるのは、老けてるみたいで嫌。
だから、ワタルには以前のままで『お嬢』と呼ばせている。
そのくらい、私はまだまだ未熟な子供なのに。
『放課後、ここにお寄りください』
ワタルがしれっと差し出した住所は、私の通う高校からほど近い場所だった。
『ここにその子が住んでるの?』
『えぇ、まぁ。というか、ここは店ですね』
『店?』
『料亭なんです』
『ふぅん、料亭の子なんだ』
やっぱ料理上手なのかな??
ちなみに、私は包丁を握ると必ずケガをする。
だから、ワタルは私を台所に立たせない。
……過保護だ。
『私、一人で?』
『いえ、私も先に行っておりますので』
『……はぁーい』
◇
まぁ、これが、つい昨晩のことだ。
組長と呼ばれるのは、老けてるみたいで嫌。
だから、ワタルには以前のままで『お嬢』と呼ばせている。
そのくらい、私はまだまだ未熟な子供なのに。
『放課後、ここにお寄りください』
ワタルがしれっと差し出した住所は、私の通う高校からほど近い場所だった。
『ここにその子が住んでるの?』
『えぇ、まぁ。というか、ここは店ですね』
『店?』
『料亭なんです』
『ふぅん、料亭の子なんだ』
やっぱ料理上手なのかな??
ちなみに、私は包丁を握ると必ずケガをする。
だから、ワタルは私を台所に立たせない。
……過保護だ。
『私、一人で?』
『いえ、私も先に行っておりますので』
『……はぁーい』
◇
まぁ、これが、つい昨晩のことだ。