恋人は高校生組長
「え……?」




俺は驚いて、一瞬、思考が停止した。




「お、俺のことを……?」

「えぇ、全部知られてます。
 ここを出ないと殺される危険がある」




男性の意志の強そうな目元は、『アイツ』に……ちょっと似ていた。

それで、思い出した。



そうだ、この人は……この店に来てた。

この人は、西宮瑠理香のツレだった。






「殺されるって……」
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