恋人は高校生組長
「お嬢は……おそらくは、
 玄武の邸宅にいるでしょう」




ワタルさんは、悲痛な声で言った。



その声だけで、ワタルさんがどれだけアイツを思っているか分かった。

だって、俺も……






すげぇアイツのこと大事だから。







「俺、行きます」





さっき刀で切った額がずきずきと痛む。

でも、彼女が危険なんだと思うと、もう居ても立っても居られない。





「連れていってくれますか?」
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