恋人は高校生組長
「お嬢に、ですか」

「はい」





アイツとワタルさん。

ただの上下関係より、ずっと深い何かがあるような感じだ。






ワタルさんは、口元を静かにゆるめた。












「……妹、なんです」

「え?」



思いがけない単語に、俺は思わず耳を疑った。



「俺は、お嬢の……兄です」

「ワタル、さんが?」

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