恋人は高校生組長
隠し扉を抜けていくと、そこには車に乗っているワタルさんの姿があった。


俺たちの姿を見ると、ワタルさんは泣きそうな顔で駆け寄ってきた。




「お嬢!」

「ワタル!」

「無事でよかった…………っ」




俺から奪い取るように瑠理香の手を握る。








「幸祐が……助けてくれたから」



恥ずかしそうな瑠理香の声を聞いて、ワタルさんは俺に深く頭を下げた。




「もちろんです。……ありがとう」





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